あれってどうなの?その2「死刑について」
はい!みなさんこんにちは!!!
ましろと申します!!
今回はタイトルにもある通り「日本の死刑制度」について真剣に考えていきたいと思います。
目次
日本の死刑制度
現在日本では死刑制度が導入されており、
日本において死刑判決を宣告する際には、永山則夫連続射殺事件で最高裁(昭和58年7月8日判決)が示した死刑適用基準の判例に従うようです。この基準は、永山基準と呼ばれ、第1次上告審判決では基準として以下の9項目が提示されています。
- 犯罪の性質
- 犯行の動機
- 犯行態様、特に殺害方法の執拗性、残虐性
- 結果の重大性、特に殺害された被害者の数
- 遺族の被害感情
- 社会的影響
- 犯人の年齢
- 前科
- 犯行後の情状
犯罪や事件にはさまざまな形があり、一つひとつ状況や動機なども変わってはきますが、基本的には「人を殺しているか」「その事件の凶悪性」などが判決の大きなポイントになってくるようです。
世界の死刑制度
- 先進7か国(G7)で現在死刑制度を導入している国は「日本」だけ。
- アジアでは殆どの国が導入している。
- アフリカ53か国の中で死刑を行っていない国は33か国。
- アラブ圏ではイスラム法の影響もあり死刑続行している国が多い
- EUの加盟国は死刑制度を導入してはならない
- アメリカは州ごとに異なる。
トルコは、EUに加盟するために死刑制度を撤廃したようです。日本では死刑制度撤廃の予定はありません。国民の多くが死刑制度を支持しており、凶悪犯罪に対してはやむを得ないようです。
また、死刑制度を導入していない国や、日本でも未成年に関しては死刑の代わりに無期懲役が科せられるようです。
死刑肯定派の意見
被害者遺族からしてみると、殺人に対しては死をもって償ってほしいという意見が多いようです。また、殺人を犯した未成年の少年が「少年法があるから死刑にならない、だからやった。」という発言をしたということから、少なからず犯罪の抑止力になっていることもわかります。
また、死刑の代わりとなると終身刑が適用されますが「凶悪犯のためにかかるコストをどうして国民が払わなければならないのだ」という意見も少なからずあります。
死刑反対派の意見
死刑は野蛮で残酷であり廃止すべきという意見が反対派には多いようです。また、海外の死刑制度でも紹介したように、海外では廃止の流れが生まれつつあります。国際的潮流であるから、我が国も廃止すべきという意見もあります。
死刑は憲法第36条「残虐な刑罰」に該当すると主張する人もおり、自らの生命をもって罪を生涯かけて償うべきという意見には賛否両論が唱えられています。
肯定派、反対派に共通してみられたのは「執行してしまった場合取り返しがつかない」という意見です。肯定派としては、「取り返しがつかないという点において、死刑だけを取り上げてしまうのは間違えであり、いかなる刑罰にいたっても誤認というのは許されない」との声が多く見られました。
日本では、死刑執行人は一度の執行で三人おり、3つのボタンを押すという形がとられていますが、これについて異議を唱える人もいます。
「被害者遺族は犯人に強い恨みを持っているのだから、死刑執行は被害者遺族にさせるべきだ」という意見もありますが、しかしそれでは「法が人を裁く」ということにならないのではないかなという風に感じました。死刑廃止論者の弁護士の妻が裁判期間中に殺害され、弁護士は廃止派から肯定派に変わったという事例もありますが、その一方で同じような事件が起きた場合にも立場を変えなかった弁護士もいるようです。
まとめ
この記事を書くにあたり、色々な事を調べました。今回実際に調べてみて感じたことは「色んな立場の人がいて、本当に色んな意見を持っている」ということです。今まで死刑制度について賛否両論があることなどは知っていましたが、両方の主張などに関しては僕自身表面的なことしか見えてなかったなと思います。
僕は死刑制度には反対です。
もし、自分と身内や親しい仲である人が事件に巻き込まれた場合、一時の感情で「死刑」を望むでしょう。しかし、最終的には「終身刑」を推すと思います。
その理由は、「生きて罪を償って欲しいから」ではありません。
凶悪犯罪を犯し、死刑が確定した死刑囚は、死刑執行の後「元死刑囚」と呼ばれます。
死刑とは、死をもって罪を償う生命刑となるため執行後は「罪を償っている」という風に法では認識されるのです。僕はきっとそれに耐えられないと思います。命を天秤にかけるわけではありませんが、執行後でも被害者遺族からしてみると凶悪犯であり、世間でも法でも許されたくない存在であると思います。一生罪人でいてほしい、その罪が償えると思って欲しくない、僕はそう考えると思います。
P・S
死刑制度に関しては、僕自身学校の授業の中で考えさせらるといったような機会は何度かありました。その都度色々なことを考えましたが、あくまでも授業の一環ということもあり、無理やり答えを求められるようなことはありませんでした。
人の命は尊く、いくらそれが犯罪者であろうと人権を無視するようなことはあってはならないと考えています。それ故に迷いましたが、今回あえて議題に上げさせてもらいました。